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poco a poco~くららんびより

好きだぞ宝塚!

私は宝塚が大好きです。

でも、ここで「宝塚とは?」とか「宝塚の魅力」とかを語ってもしゃーないような気がするので、
宝塚歌劇の概要は公式ページに、スターの魅力はコアなファンのかたのHPにお任せする事にして、
私は、「宝塚と私」(笑)というテーマでちょっとしゃべくっとこうと思います。

私は誰かスターの熱狂的なファンだったとか、
ファンクラブの幹部をしていた、という経験はありません。
(そうそう、受験しようと思ったこともありません。)
あえていうなれば、花組元トップスターの大浦みずきさんのファンだったけれども、
社会人になって何とか自分のお金を自由に使える立場になったときには、
すでに退団されていたので、それからは、どこの組の誰に注目するわけでもなく、
まんべんなく公演を観て楽しんでいました。
OL時代は月に1~2回くらい宝塚大劇場に足を運んでいたでしょうか。
(子供が出来てからはちょっと遠のいています)
でも、宝塚を心底楽しもうと思ったら、ほんまは誰かのファンになって、
徹底的に入れ込んで通った方が燃えられる(笑)ような気がします。

そのせいか、同じ宝塚ファン友達からは、
「くららんの宝塚の見方はちょっと冷めてる」とか「斜めから見てる」とか
言われてました(笑)
でも、私は物凄い宝塚ファンのつもりです。
そうでなければ、誰が毎月、1公演に2度も3度も観たりしまっかいな。
宝塚を大劇場で観た事もないくせに、「え~~宝塚好きなの~?」と
バカにする人に出会うと(←ほんと多い)、むっか~っとして
「1度も観た事ないくせに、何ぬかしとんねん。」
と首絞めたくなるくらい、大好きなんです。
めっちゃひいきにしているんです。

私の母も宝塚ファンなので、親子2代ファンです。
私の母は、娘時代に花の道で、恐れ多くも往年のスター、故・天津乙女さんに
「握手してください~~!!」と突撃した事があるそうです。
その時天津乙女さんは、凄く困って
「ん~~、握手どうしようかな~~どうしよ~どうしよ~、
 やっぱりやめとくわ~~!」
と言って、結局握手しては下さらなかったそうです。
でも、誰にも握手しない主義でいらっしゃったのでしょうに、
田舎の少女が夢中で差し出した手を無下に払うのではなく、
傷つけないように断らはったんやなあ、と懐かしそうに話す母の、
その思い出話を聞いて、なんかいいなあと思った記憶があります。

そんな母に連れられて、物心ついたときには私は宝塚を観に行っていました。
初観劇が何だったかは母も私も記憶がないのですが、
覚えているのは、古城都さんがトップスターで、
私が舞台の古城さんを指差して「ママ!狼!!」と叫んでしまったことです。
(幼児を劇場に連れてくる時は、くれぐれも気をつけましょう)
また、別の公演だったかもしれませんが、
高汐巴(ペイ)さんが2番手か3番手で、舞台で
「♪ジャズはどうして生まれた~~♪」と歌い上げていらっしゃった時に、
私は母に、こっそり
「ママ、じゃずはどうしてうまれたん?」(←ジャズの意味もわかっていない)
と質問して、母に
「うるさいな!今、歌てはったがな!」
と怒られた、ってなこともありました。

母はもしかしたら、私を洗脳して宝塚音楽学校を受験さそうという野望があったのかもしれません。
でも、私にとっては宝塚はファミリーランドがメインで、
そのために大劇場にもお供するというつもりだったので、
タカラジェンヌになりたいなんて、さらさら思いませんでした。
現に、私もまたあのすごい化粧が怖かったし…。

その私が宝塚に興味を持つようになったのは、高校生の時。
1年下のすごい美人で、背が高くて、人気のあった女の子が
突然退学するというニュースがかけめぐったのです。
小さい学校だったし、うちの学年の男子達の間でも大人気だったので、
噂が回るのも早い早い。
何と宝塚音楽学校に入るって!?
びっくりしました。そんな身近な子が、母もファンと言う宝塚に入るなんて!
これは初舞台は観に行かねば!と友達と話し合いました。

しかし、2年後に初舞台を観に行ったけど、
結局どれが彼女か分からなかった…。
それどころか、「一路真輝さんがきれいだった~!」と騒ぎまくって、
家に帰ってパンフレットを見てみたら、
一路真輝さんのいない組だったという…(笑)
きれいだったのは誰だったんだ!
(ということで、これはまだまだ私がファンとは言えない時代の話)

その話とはちょっと時が前後するけれど、私が初めて感動を覚えた公演は、
花組の「キス・ミー・ケイト」です。
ブロードウェイ・ミュージカルを宝塚に持ってきたという
鳴り物入りの公演(再演せえへんかなあ)で、
しかも大浦みずきさんの、前作を怪我のため休演した後の復帰作&トップお披露目公演という舞台でした。

友達に誘われて、何も考えずに、
どの人が大浦みずきなのかも知らずに観に行った私は、
頭をガーン!と殴られたほどの衝撃を受けました!
子供ミュージカルとかでなく
生のミュージカルを見たのが初めてだったせいかもしれません。

当時の花組は大浦みずきさんを始め、上から下までダンスの達人揃いの
「ダンスの花組」と言われていた時代(と後で知った)、
そりゃあもう、舞台の隅々のあまり照明の当たってないような人まで、
踊る踊る!すごい迫力。(パンフレットで調べたら、私が特に目を奪われていたのは瀬川佳英さんでした。すごいダンサーだったぞ)

それをテレビの画面を通さず、息遣いや靴が床をこする音も間近に聞こえるほどの近さ(1階前から5列目上手よりの席でした)で観ているのだから、
もうすっかり夢中になってしまいました。
化粧の濃さも、テレビで見ると不気味だけれど、
舞台を客席から観るとちょうどいいのだということも、
その時初めて気がつきました。
だってもしも素顔メイクだったら、
ブロードウェイ・ミュージカルなのに日本人にしか見えないもん。
その日が私の「宝塚開眼」の日でした(笑)

その頃は、大劇場は建替え前だったので、3階席までありました。
3階席は確かC席と言って、800円か900円だったように思います。
これが貧乏大学生だった私の強い味方!(笑)
平成ベルばらも雪と星のはC席で観ました。
(ナツメさんの花とカナメちゃんの月は1階で観ました)
C席は安さが嬉しいんだけど、ものすごい急斜面なので、
よく観ようと身を乗り出すと下に転がり落ちそうになるのと、
ベルばらの場合、橋の上でアンドレがハチの巣のように撃たれながら
「ブロンドの~髪~ひるがえし~」と歌うあの名場面が、
何とアンドレのふくらはぎしか見えなくて、友達とがっくり肩を落とした、
なんてこともありましたっけ。
そしてフィナーレの大階段の真ん中で歌うスター達も、みんな下半身だけ…
今はなきC席の最後列の悲劇です。

「宝塚と私」というテーマなのをいいことに、
思い出話ばっかり書いてしまいましたが、
とにかくこんなふうにしてどんどんドップリ宝塚にはまっていきました。
宝塚のこと大好きな人、ぜひお友達になってください。
(実はこれが言いたかっただけでした)



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